コミケ当落通知 ― 2005/06/01 22:53
トンデモ本大賞の一日 ― 2005/06/04 23:49
トンデモ本大賞とは
「日本トンデモ本大賞2005・東京」に参加してきました。
トンデモ本とは、「著者の意図とは違った面から楽しむことの出来る本」のことです。日本トンデモ本大賞は、一年間に発売されたトンデモ本の中から最もとんでもない本を選ぶイベントで、今回で14回目になります。
もともとは「SF大会」というSFファンのイベントの中で行われていましたが、会場が遠いと不便(注:SF大会の会場は毎回違います)なので、第12回より東京で行われることになりました。今年の会場は、昨年に引き続き千代田区公会堂です。
まずメルブラ
さて、公会堂のある九段へ行くためには地下鉄新宿線に乗らなくてはいけません。そのためには、秋葉原で降りて岩本町まで歩かなければならないのですが、せっかくの秋葉原なので、クラブセガでちょこっと遊んで行くことにしました。
店に入ると、新作ゲームのテストが行われており、黒山の引きこもり。じゃなくて、人だかり。そちらへは目もくれず(ていうか、見えなかった)、説明書き(コピー)だけもらってメルブラ。結果は3戦3敗。おしいところまでは行くのだけれど。連続技はきっちり入れないと。ヒット確認重要だなぁ・・・・・・などと考えながら岩本町の駅へ行き、九段下まで移動。この会場は二回目なので、さして迷うこともなく到着しました。
トンデモ本大賞
会場到着
会場に着くと、エレベータ前に行列。しばし待って、エレベータに乗り、扉が開くと、そこは、オタクの国だった。なんちて。
前から3列目くらいの中央に空席があったので、座る。舞台の上からの声も直接聞こえるし、いい席だったが、もっと左側だとなお良かったかも。
オープニング
予定の時刻より少し遅れて、イベント開始。今までに比べると早く始まった方ではないだろうか(^^;。タイムキーパーの声さん(3月ウサギ)に続いて司会の小栗由加さん(アリス)、唐沢俊一先生(気狂い・・・・・・帽子屋)が登場。素人くささ爆発の進行で、最初のコーナー「世界一受けたいトンデモ授業」(パクリ(^^;)へ突入しました。
世界一受けたいトンデモ授業
トランプの兵隊、女王、猫耳メイド、アニメ評論家などのコスプレをした生徒たちに続いて、先生が登場。1時間目は、と学会最強の懐疑論者、皆神龍太郎先生。テーマは『ダヴィンチコード』で、それに登場するシオン修道会(ダヴィンチが代表を勤めたといわれる)という秘密結社が、実はフランス政府に設立表明の書類を提出していたとか、ダヴィンチは代表じゃなかったとか、そもそも全部ホラだったというようなお話。
続いての2時間目は、植木不等式先生の生物ネタ。ヌードフェンシングをする動物がいた!とか、パンダは逆立ちで小便をするとか、顔面シャワーをする動物が(人間以外に)いた!とかいうお話。
3時間目は、中京大学教授明木茂夫先生の、中国のUFO本紹介。ネタの中心は、壊滅的にへたくそな絵。
4時間目は立川談之助師匠の「立川流の真実」。『タイガー&ドラゴン』を引き合いに出しての「落語がブームになるこたァないんです。バカにはわかンねェんだから」は至言。
ラストは、新田五郎さんの、『トンデモマンガの傾向と対策』。トンデモパチンコマンガ、赤塚不二夫の性教育マンガ紹介など。
順番間違ってるかもしれません(^^;。
ノミネート作発表
その後、満を持しての山本会長登場!いよいよノミネート作の発表です。
ノミネート作は、
- 白峰由鵬(宇宙名マスター・クワンイン・アナキン)『地球大改革と世界の盟主』(明窓出版)
- 矢追純一『矢追純一UFO極秘ファイル』(竹書房)
- 副島隆彦『人類の月面着陸は無かったろう論』(徳間書店)
- 七瀬隆『トンデモサイエンス読本』(コアラブックス)
- ロスクスリー・ビーニーゲイル『リンパティック・システムの誕生』(今日の話題社)
細かい解説は会長のページに掲載されると思いますが、会場の圧倒的な支持(得票率76%)を受けて大賞に輝いたのは、『人類の月面着陸は無かったろう論』でした。やはり、ほぼすべての頁に貼られた付箋(山本会長は本の間違っているところに付箋を貼るので有名)のインパクトはすごかったですね。
6/6追記
と学会会長のページに「第14回トンデモ本大賞」のページが追加されました。
トンデモ紙芝居
投票から発表までには間があったため、その間に行われたのが梅田佳声による紙芝居『妖魂まだら狐』。
淡路島のお家騒動(悪家老が妖狐を使って藩主を呪い殺そうとする)を、市川右太衛門演ずる旗本退屈男が解決するオカルト時代劇・・・・・・と思ったら、不動明王が退屈男の夢枕に立つシーンからヘンな雰囲気に。
不動明王「不動明王の剣と、獅子の兜、マントとブーツをあたえよう」
マントとブーツ!?
マントとブーツをつけ、「退屈マン」となった退屈のお殿様は、淡路島までひとっとび・・・・・・獅子奮迅の活躍をします。
各巻は毎回いいところで終わる「クリフハンガー方式」で、昭和30年代の子供たちから小遣いを巻き上げていただろうことは想像に難くありませんが・・・・・・人気あったのかな、これ。
軽妙な語り口で冗談も交えながら紙芝居を演じる佳声先生。ファンになってしまいました。ああいう風に紙芝居、やってみたいですねぇ。
全40巻以上あるうちの最初の数巻でしたが、おなかいっぱいです。
カレー
その後、大賞の発表があり、イベントは終了。会場の外は雨でした。
九段下の駅から、次は神保町へ。カレー専門店「ボンディ」で夕飯。初めて神保町に来たときに食べて以来、ファンになってしまって、近くに来るとなるべく寄るようにしています。大盛りはちょっと多かったけれど、たくさん食べたかったから良しとしましょう。
またメルブラ
夕食を終え、再び秋葉原クラブセガでメルブラ。2戦2敗。帰ろうかと思うと、ロケテ台が結構空いていた(といっても7,8人は並んでた)のでやっていくことに。
KOFXI
テストが行われていたのはKOFこと『ザ・キングオブ深道ランカーズ(嘘)』の11作目。中国チームで対戦。チンが消えて、ももこという新キャラが入っている。この新キャラ、一部の技がアテナとかぶっているんですが、フェニックスアローが地面を転がったのにびっくり。
アテナとケンスウは、ともにコマンド投げが復活。ばんざーい(^^)。
あんまり何も出来ずに終わりましたが(肉まんでなかった・・・・・・(TT))、それなりに満足して、帰宅。あしたは、仕事だー(^^;
今日買った本
- 『ゲーム批評』マイクロマガジン
- 『と学会白書2005』と学会
- 『ユーゲーDX2』マイクロマガジン
- 明木茂夫『古代中国にUFOは飛来していたか?』私家版
- 『UWANOBON1』劇団うわの空藤志郎一座
- 村上宣寛『「心理テスト」はウソでした。』日経BP
響鬼のエキストラ募集 ― 2005/06/07 22:14
扮装をして電車に乗れ!?
劇場版仮面ライダー響鬼エキストラ募集記事上記のサイト内の記事、
- 参加ご希望の方は、扮装を済ませた上で、こちらにご集合ください。
- 電車、バス等公共交通機関でお越しください。
・・・・・・京都ってのは、時代劇の格好で電車に乗ってもなんとも思われない土地なんでしょうか・・・・・・。
ホラーMがスゴい! ― 2005/06/08 21:48
月刊ホラーM(ミステリー)
ぶんか社の女子小中学生向けホラーマンガ雑誌『ホラーM』。巨乳とゾンビが暴れまわる、三家本礼『ゾンビ屋れい子』が連載されていた雑誌として一躍脚光を浴びました。
僕は『れい子』と同時期に連載されていた、西川淳『FLY とんでもテレポートガールユミ』が好きなんですが、単行本1巻発売後打ち切り風味に連載が終了して以来、2巻が出ていないという状況です。西川先生はその後他社で作品を発表しており、消えたわけではないようですが、このあたりなんか邪推してしまいます。
僕的に看板だった2作が終了してしまい、しばらく遠ざかっていたのですが、最近早見純先生や三条友美先生が執筆しているということで、「また買ってみようかな」と思っていました。
そんな時、書店で目にした最新号は、三家本先生の表紙、早見、三条両先生に加え、高橋葉介先生まで! しかし、立ち読みをした僕が最も目を引かれたのは呪みちる先生の作品でした。
フラットウッズモンスター!?
ぱらぱらとページをめくっていた僕の目に飛び込んできたのは、「3メートルの宇宙人」こと、フラットウッズモンスター。『ケロロ軍曹』や、『メガラフター』にも登場しています。
このマンガでは、「主人公に薬を渡す老女役」で登場。「なぜ老女!?」と思いましたが、呪みちる先生はディズニーランドで「3mの巨大な女」を見たことがあるとのこと。その経験から、「3メートルの宇宙人の格好をした老女」というイメージが浮かんだのでしょうか。
天才の考えることは良く分かりません!
今日買った本
- 『月刊ホラーM2005年7月号』ぶんか社
- 松本修『探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子』ポプラ社
- 北原尚彦『奇天烈! 古本漂流記』ちくま文庫
- 『20世紀SF1』河出文庫
藤澤勇希を知っているか!? ― 2005/06/12 21:12
代表作『BMネクタール』
近未来、食糧難に苦しむ世界は、バイオ技術により作り出された代用肉「BM」により命脈を保っていた。ゴミを食べ、食料となる究極のリサイクル生物「BM」の正体を知るものは少なかったが、大地震により町へ流出。見境なくすべてを食い尽くすBMを前に、少年たちの脱出劇が始まる・・・・・・。
以上が、漫画家であり、劇団の主催者でもある(今知った)藤澤勇希先生の代表作、『BMネクタール』のあらすじ(冒頭部)です。
ジュブナイルの王道を行くこの作品は、当時の『少年チャンピオン』の看板の一つでした。この作品と、『でじこ』とか『エイケン』とか『ななか』とかを一緒に連載していたあたり、その迷走ぶりも伺えますが。
最新作『エレル』
その藤澤先生の最新作が『エレル』です。南米の森の奥に封印されていた粘菌が、人に寄生し、日本にやってきてとある病院の隔離病棟で増殖・・・・・・。その病院に入院していた少年たちの運命やいかに?。
おそらく『BM』を意識したであろう作品で、「2番煎じ」のそしりは免れないかもしれませんが、火事で家族を失った主人公、日光を浴びると死んでしまうヒロイン、まだ明かされないがそれぞれ陰のある少年たちが登場し、ジュブナイルとしてよく出来ていると思います。。
もうすでにチャンピオンを読んでいない僕は、2巻同時発売された単行本を購入し、大いに期待して読み進みました。1巻を読み終わり、『UKキングダム』の広告を見たとき、いやな予感が脳裏をよぎりましたが、2巻も非常に面白く読み進めていきました。そしてラストページ・・・・・・
主人公「まだ------終わりじゃない」
「エレル」/完
打ち切りかよ!それもこれ以上ないってくらいスバラシイ打ち切り!
2ちゃんねるのスレッドでも言われているように、地味すぎたのかもしれません。
単行本が売れて、『BM』のように第2部が始まることを期待しています。
最近のコメント