芸協祭りin名古屋特別興行2006/09/18 19:13

年に一度の芸協祭り

年に一度、大須演芸場で開かれる「芸協祭りin名古屋」。落語芸術協会所属の落語家を名古屋で見ることのできる数少ない機会のひとつです。

通常公演は前売りが売り切れということで、当日券のみの特別興行に行くことにしました。歌丸、小遊三、昇太と、笑点メンバーが3人も登場する・・・・・ということに、演芸場でプログラムを見てから気づきました。

さて、「開演1時間前くらいに着けばいいだろう」と呑気に昼飯を食べてから出かけたところ、入り口ではおかみさんと姫さんが「立ち見になりま~す」。中をのぞくと、補助席が出された上に入り口近くまで立ち見の人が。甘かった・・・・・・。二階へ上がるとこちらもすでにほぼ満員。何とか隙間を作ってもらって座ることができました。公演中に地震が来ないよう祈ります。

しばらくすると開演、開口一番は瀧川鯉斗さん。名古屋出身で、元暴走族。「お騒がせしてすみませんでした」とマクラで軽く笑いをとってから噺へ入りました。・・・・・・名古屋出身の前座は、名古屋に雷門福三さん、上方に露の団姫さんが居ますが、その中でいちばん下手だ、と思いました。まだ前座、がんばってもらいたいです。

その他、印象に残ったのは春風亭昇太さん。新作でしたが、笑点ネタのマクラからずーっと引っ張られました。小遊三さんはさすがの貫禄、歌丸さんはちょっと物足りなかったかな?

最後のミューロケット? その1 名古屋~宮崎~志布志2006/09/22 23:49

初めての飛行機

日本の科学衛星打ち上げ用ロケットの最新鋭にして、世界最大の全段固体ロケットであるM-Vロケットが諸般の事情(これについては宇宙作家クラブニュース掲示板に投稿された笹本佑一氏の記事を参照してください)により、9月23日に打ち上げられる7号機をもって運用を終了することになりました。

2月に8号機の打ち上げを見逃した僕としては、どうしても見に行かねばなるまい!ということで、8月に続き2度目の内之浦訪問を決めました。・・・・・・まあ、8月はおそらくこの時期にあるだろう打ち上げに備えた下見だったわけですが、まさか最後になろうとは。

1ヶ月前に割引の航空券(久しぶりだなヤマトの諸君、のやつ)を購入し、昨日21日にJRの周遊きっぷを(職場近くの旅行会社で、ほとんど発券したことの無いきっぷのため戸惑う店員さんから)購入しました。生まれて初めての飛行機です。

職場を早退し、自転車で金山総合駅へ。新しくできた橋の上の入り口で自転車をバラし、セントレア行きのミュースカイに乗り込みます。空港に着いて、自動発券機で発券・・・・・・どの機械か分からず戸惑う。何とか発見して、発券したあと荷物を預けに。自転車は、輪行バッグから飛び出ていたスタンドをしまってくれと言われた以外は特に問題なく預けられました。必死でしまって、「壊れても文句言いません」という誓約書にサイン。荷物のほうは、バックパックに入れてあった炭酸ガスのボンベ(空気入れ用)がNG。考えてみれば当たり前か。空でパンクしてたら困るなー、と思いつつ破棄しました。

小さいバッグのみの身軽な姿になり、売店でなぜかドラゴンズの扇子を購入、ゲートへ向かいます。荷物全部おいてゲートを通るもキンコンと反応が。靴。紐を通すところが金属製なうえに靴底にはペダルに固定するための金具が。そりゃ、鳴るわな。

出発ロビーへ行き、ビールと弁当を買って搭乗を待っていると、制服姿の高校生の姿が目に付きました。(何でこんな時間に? 修学旅行でもなさそうだし)と考えることしばし。あ、そうか。九州から就職試験に来た帰りですね、多分。その後しばらくして搭乗。初めての飛行機に戸惑いつつも楽しみながら1時間ちょっとで宮崎空港に到着。

ローカル線で志布志へ

宮崎空港から南宮崎へ移動し、駅弁を購入して列車を待っていると、地元の高校生が並び始めました。通学の足として利用されているようです。

電車が到着すると、通学の高校生や、通勤の人々でいっぱいでした。何とか車両の一番後ろのスペースに自転車を置き、志布志に向かって出発しました。

志布志のひとつ手前で降り、自転車を組み立て、近くにあるホテルの温泉へ。0時まで時間を潰して、いよいよ内之浦へ出発します。

最後のミューロケット? その2 打ち上げ当日2006/09/23 23:24

内之浦へ!

0時前にホテルを出て、まずは志布志へ。該当もほとんど無く真っ暗で、ペースを落として進むと志布志の町に。前回来たときは港付近の一部しか見てなかったんですが、思ったよりも大きい町です。深夜でしたが、運転代行の車が走り回ってました。このあたりでよく見かけるエブリワンというコンビニでたこ焼きとカロリーメイトを買い、エネルギー補給。ファミリーマートを過ぎ、内之浦に向かいます。やはり街灯はほとんど無く、ハンドルバーにつけたLEDと、後ろから追い抜いていく自動車の明かりが頼りです。

『宇宙へのパスポート2』に登場した花ルーピンを過ぎ、内之浦への道程もあと半分、海沿いの山道に突入するあたりで、あることに気づきました。「追い抜いていく車、多すぎる・・・・・・」。さまざまな所での記述から、車が多くなるのは早朝だと想定していたんですが、まだ深夜1時過ぎ、こんなにも多くの車に追い抜かれるとは・・・・・・打ち上げ見学所の様子を想像して、ちょっと暗い気分になりつつ自転車をこぎ続けます。

内之浦に到着!

それからしばらくは上りが続きますが、ロケットが見える丘PAからは基本的に下り。前に来たときよりもたくさんの人がいます。そこから下るとすぐに内之浦市街へ。ロケット打ち上げ当日とはいえ午前3時の内之浦は静まり返っています。その中を車がびゅんびゅん通過。市街を抜けるとあの上り坂が待っています。

炎天下の前回よりはましですが、やはり一気に登ることができず、観測所の手前でしばらく休憩してから観測所へ。自動車がたくさん集まり、閑散としていた8月とは大違いです。トイレを済ませ、見学所へ向かいます。

前回下見を断念した見学所、断念して正解でした。けっこうアップダウンが激しいです。見学所へたどり着くと、空き地を埋める車と、見学所の斜面を埋める人、人、人。自転車を適当に止め、階段を上って見学所の一番奥へ。寝ている人を踏まないようにするのが大変でした。

足の踏み場も無いくらいの見学所で何とかポジションを確保。うとうとしたり携帯電話で状況を確認したりしながら打ち上げを待っていると、明け方、ぱらぱらと雨が。いつ打ち上げ中止のアナウンスが入るかとはらはらしながら待っていると、雨が上がり、どうやら打ち上げは行われる様子です。見学所には人が入りきらず、車は内之浦に戻るよう誘導されています。

いよいよ打ち上げの瞬間がやってきました。山の向こうに見えるM-Vロケットの根元にオレンジ色の閃光が。本当に鮮やかなオレンジ色です。しばらく送れてばりばりという音が伝わってきます。ロケットは噴射煙を引きながらわれわれの頭上を超え雲の中へ。残った煙から塩素臭が漂ってくる気がします。会場のスピーカからは「ロケットは正常に飛翔しています」のアナウンス。

見学所の人たちは帰り始めますが、動こうとしない人も多数。さらにしばらくして「衛星分離を確認」のアナウンス。拍手が起こりました。初めてで、そして最後のミューロケット打ち上げが予定通りの打ち上げ、しかも成功という最高の結果です。

満足して見学所を下り、渋滞の自動車の間を縫って自転車で観測所まで。そこを超えると渋滞も解消。内之浦まで一気に下り、そのままの勢いでロケットの見える丘PAまで。トイレに。なぜか自販機が動いていない・・・・・・コーヒー飲みたかった。

鹿屋~志布志

その後、進路を変え鹿屋へ。眠気でふらふら・・・・・。海上自衛隊の航空基地で前から見たかった二式大艇を見学。航続時間が24時間、当時世界最高性能の飛行艇。それに比べて今の航空業界は・・・・・・。戦争はやるからには勝たにゃいかんなぁ。

お土産買って、鹿屋市外で昼食。ランチの刺身がお代わり自由。この刺身がまたうまい。満足。

鹿屋市街、商店街はシャッター街。しかし、郊外に出ると大型店舗が並び、結構な賑わい。さすがに疲れているので、次にジョイフル(このあたりでよくみるファミレス)があったら休憩しよう、と決めて志布志へ向かう。が、結局ジョイフルは出現せず、大崎に到着。あすぱる大崎へ。乗る予定の列車まで時間があるのでゆっくり風呂につかり、コインランドリーで選択。ドラゴンズ福留の出身地ということで、ドラゴンズ扇子も遠慮なく使えます。ゆっくり休憩し、志布志へ。

志布志駅に自転車を置き、市街の大きな店へ。閑散としている店内で鯵の造り。思ったほどうまくない。早々に退散し駅近くの食堂へ。こちらでも鯵。こっちのほうが美味しい。店内のTVでニュース、M-V成功の報。駅へ戻り自転車をバラし、待合室へ。駅のノートを見ると、相模原から来た宇宙研の方の書き込みがありました。列車に乗り込み、南宮崎へ。

名古屋へ帰る

南宮崎へ到着してしばらくすると、博多行きの夜行列車、ドリームにちりんが到着。まだ乗れないかな、と思って駅員さんに尋ねると、もう乗っても良いとのこと。自転車を置いて、駅近くのコンビニで酒など買う。飲んだくれているうちに発車。早々に寝る。翌朝、小倉着。しばらく待ってから新幹線に乗車、名古屋へ帰る。