藤澤勇希を知っているか!?2005/06/12 21:12

代表作『BMネクタール』

近未来、食糧難に苦しむ世界は、バイオ技術により作り出された代用肉「BM」により命脈を保っていた。ゴミを食べ、食料となる究極のリサイクル生物「BM」の正体を知るものは少なかったが、大地震により町へ流出。見境なくすべてを食い尽くすBMを前に、少年たちの脱出劇が始まる・・・・・・。

以上が、漫画家であり、劇団の主催者でもある(今知った)藤澤勇希先生の代表作、『BMネクタール』のあらすじ(冒頭部)です。

ジュブナイルの王道を行くこの作品は、当時の『少年チャンピオン』の看板の一つでした。この作品と、『でじこ』とか『エイケン』とか『ななか』とかを一緒に連載していたあたり、その迷走ぶりも伺えますが。

最新作『エレル』

その藤澤先生の最新作が『エレル』です。南米の森の奥に封印されていた粘菌が、人に寄生し、日本にやってきてとある病院の隔離病棟で増殖・・・・・・。その病院に入院していた少年たちの運命やいかに?。

おそらく『BM』を意識したであろう作品で、「2番煎じ」のそしりは免れないかもしれませんが、火事で家族を失った主人公、日光を浴びると死んでしまうヒロイン、まだ明かされないがそれぞれ陰のある少年たちが登場し、ジュブナイルとしてよく出来ていると思います。。

もうすでにチャンピオンを読んでいない僕は、2巻同時発売された単行本を購入し、大いに期待して読み進みました。1巻を読み終わり、『UKキングダム』の広告を見たとき、いやな予感が脳裏をよぎりましたが、2巻も非常に面白く読み進めていきました。そしてラストページ・・・・・・

主人公「まだ------終わりじゃない」

「エレル」/完

打ち切りかよ!それもこれ以上ないってくらいスバラシイ打ち切り!

2ちゃんねるのスレッドでも言われているように、地味すぎたのかもしれません。

単行本が売れて、『BM』のように第2部が始まることを期待しています。