第十回大須夜席 ― 2006/08/19 22:39
江戸VS上方in名古屋
名古屋が「芸どころ」といわれた理由の一つに、江戸(東京)・上方(大阪・京都など)双方の芸人が名古屋まではやってくる、というのがあるそうです。今回の夜席は、江戸・上方双方の落語が楽しめるイベントでした。
開口一番は雷門福三さん。今回の出演メンバーでは一番芸暦(落語の)が浅い(年齢は上から数えた方が早いのですが・・・・・・)ので、最年少の団姫さんも「姉さん」と呼ぶんです・・・・・・というマクラから、「やかん」へ。九代目林家正蔵(元こぶ平)に似た外見から出るコミカルな仕草が楽しい「やかん」でした。
僕はいつも舞台に向かって左手の前の方に座るので、右手の舞台裏がちょこっと見えるのですが、そこに青い服がちらちら見えるので、アレは・・・・・・?と思っていると、やはりおさなぎ色さんが登場。番組表には載っていない飛び入り参加でした。福三さんが少しあっためていたせいか、定席よりも観客の反応がいいような気がしました。ネタもちょっと夜席向けだったかな? 次に上がるのがイヤだ、というほどではなかったかと。
続いて名古屋でのおさなぎさんの兄貴分、世界でただ一人の落語家兼漫画家、雷門獅篭さん登場。「おさなぎの次に上がるのをみんな嫌がるので」と。演目は「たがや」。その後、中トリとして上方落語勢のトップバッター、露の団六師匠が登場、「七段目」。定席では小噺と「鉄砲勇助」半ばまでなので物足りなかったんですが、たっぷり終わりまで聞けて満足でした。p>
中入りに続いて、露の団姫さん登場。西遊記より、「落胎泉」。五郎兵衛師匠の直伝ということで、結構な大ネタ、という感じでした。西遊記と言えば露の団姫、という風になってもらいたいです。
そして、名古屋雷門一門の最後として、幸福さんが登場。いつものごとく、なが~いマクラをふっている間にお客さんが一人帰りかけるというハプニングが(^^;。「すぐ噺に入りますから」「そうしてくれるか」噺は「強情灸」でした。
トリを飾るのは上方落語界のヨンさまこと露の団四郎師匠。定席では怪談噺をやっているので落語は初めて。ところが、マクラからいつ噺に入ったのかが分からない!! はー、こういう話し方をしたいもんです。噺は「大相撲風景」下ネタ交じりの噺に、場内どっかんどっかんと大爆笑でした。
太鼓に追われて演芸場を出ると、夜の大須はすっかりゴーストタウン。最近は結構遅くまでやっている店があるので、こういう大須を歩くのは夜席の後くらいです。昔は7時過ぎるとこういう感じだったんですが(早すぎるだろ・・・・・)。
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