リスペクトってな、こういこうことさ2006/03/09 23:28

最近ヒマつぶしちゆ12歳をだらだら読んでいたりしちゃったりなんかしてたりするんですが、やっぱり面白いですねぇ。「ちゆ12歳陰謀論」なんかも出ていたようですが、ちゆのお兄ちゃんは単なるオタクだと思います、ハイ。

ただまあ、だらだらしていちゃいかんよなぁ、と先週末、2年ぶりのドラえもん映画『のび太の恐竜2006』を観てきました。

キャスト一新後初の劇場版、しかも大長編1作目のリメイク、ということで、「つまらなかったらただじゃおかん!」との意気込みで映画館へ。

これこそ、僕たちの『ドラえもん』だ

2時間後、最前列でぼろぼろ泣いている僕がいました。これ!これが観たかった! でもドラえもん映画じゃあ2番目だ。1番目は『帰ってきたドラえもん』。

原作に対する愛とリスペクトが強く感じられる予想外の傑作でした。通常の劇場版よりも30分長い上映時間をフルに使い、ピー助とのび太の別れをじっくり描いた上で、あのエンドロールの演出でダメ押し。もうね、泣かないぞ、と思ってもね、涙が出てくるですよ。

ドラえもん映画冬の時代、というのがありまして、F先生の遺作となった『ねじまき都市』から、悪夢の『宇宙漂流記』をはさんで、『ロボット王国』まで。『南海大冒険』や『太陽王伝説』といった佳作はあったものの、「F先生はもういないんだ」という事実を思い知らされました。

その中にあって、「これで泣かないのは人間じゃない!」という感想を抱いたのが、『帰ってきたドラえもん』。中盤、ドラえもんが帰ってきたと大喜びするのび太の痛ましさは、思い出すだけで泣けてきます。

そのスタッフが大長編に進出し、面白くなってきたと思った矢先のお休みに、いやが応にも高まる期待。その期待に答えてくれた渡辺監督をはじめとするスタッフの皆さんに、感謝の意を捧げたいと思います。